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それを知りたいという欲求は古くからありました。伝統あるアルペンのレースはタイミングシステムを用いますが、スキークロスは「みんなで同時にスタートしてそのとき誰が一番早いのか?」を決める、見ていても非常にわかりやいものです。
1970年代のアメリカ映画に「チャイニーズダウンヒル」(日本名)という映画がありました。この映画の中では山の頂上から麓までどのルートを通っても良く、ただひたすらに速く到着したものが勝者でしたが、現在のスキークロスでは全長1キロ前後、タイムにして50秒前後のコースをモトクロスや競馬のような「スターティングゲート」をもちい、人工的に作られた「バンク」「テーブルトップジャンプ」「ウォッシュボード(連続ウェーブ)」等々、様々なセクションを含んだ規制されたコースを4人(6人の場合も有り)で滑り降り、ゴールでの着順で勝者を決めるトーナメントになっています。
速く滑る!というアルペンスキーの要素を強力に含むとともに、「スタート」直後でのせめぎ合い、コース途中で抜きつ抜かれつの「バトル」、そして「ジャンプ」では空中戦が繰り広げられるという対人競技ならではの醍醐味と、スピードの他に幅広いテクニック、選手間の駆け引きが今までの個人種目としてのスキーにはない迫力を見せており、エキサイティングな要素をも含んだスキーの新種目です。
■歴史
古くからこういった形式のレースはありましたが、現在の形式に落ち着いてきたのはスノーボードが早く、アメリカ人「ダミアン・サンダース」により確立されました。
ヨーロッパやアメリカで個別に大会は開かれていましたが、スノーボードのワールドツアーが確立されたとほぼ同時にアメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN」の主催する「ウィンターXゲーム(Winter X-Games)」の種目で採用されたことにより、一気にメジャー種目へと駆け上がっていきました。
2002年12月フランス・ティーニュで初のFISワールドカップ(フリースタイルカテゴリに組込まれる)が開催され、日本人の瀧澤宏臣が初代シーズン総合チャンピオンを獲得しています。
FISフリースタイル世界選手権に採用されたのは2005年3月のフィンランド・ルカ大会からで、2009年3月には福島県猪苗代町で2度目の日本開催となる世界選手権が開かれます(一度目は1997年2月に長野で開催)。
また2006年11月にクウェートで開かれたIOC理事会において、2010年バンクーバー冬季オリンピックより正式種目として採用されることが決定し、各国の強化取り組みが本格的に始まっている。
■ルール
大会により若干は違いますが、基本的に下記の事が禁止されています(当たり前な事ですけどね・・・)
*. つかんだり、殴ったり、ストックで叩いたりなどは禁止
*. 規制されたコースをはずれて滑っていったら失格
*. 身体にタイトフィットしたウェア(レーシングワンピース等) の着用は禁止
* ヘルメットやボディプロテクターの着用
大まかには以上のようになりますが、大会により予選としてタイムレースを行い、シーディングを決める場合があります。
国内のFIS公認大会になると上記にプラスされて、より細かな規定が定められてきています。
*予選タイムトライアル(通常男子32位、女子16位までが通過ライン)
*ブーツ内側踵底部からブーツ外側のソールまでの間隔が43mm以内
*スキー滑走面からブーツソールまでの間隔が50mm
*競技ウェアはツーピースでなければならない
*上腕部、太もも、膝、ブーツ周りを摘んだときに高さが3cm以上のゆとりがないと違反
等々上記に様々付随されていく傾向にありますので、その都度大会組織委員会に確認した方が無難です。